晩年、と言うにはまだ早かったのかも知れないが、妻の安井かずみが病に倒れた(1994年に肺がんで死去)後の加藤は、やはり、晩年、という気がする。
加藤は自身ではほとんど詞を書かなかった。(作詞家である安井と結婚してからは、彼女とタッグを組んだ曲作りが多かった。)
ここでは、A面扱い(と言う言い方であっているのかどうか知らないが)の「純情」が阿久悠、カップリング曲の「5月の風」が吉田拓郎の詞である。
作曲編曲はどちらも加藤単独。
吉田が演奏(と言うか歌唱)に加わるのは「純情」のみで、「5月の風」には(少なくとも歌唱では)参加していない。
前者は
阿久悠の5枚組BOXセット
にも収録されているが、後者は多分このCDでしか聴けないはず。
楽曲としての出来はどちらも間違いがないが、しみじみとした「5月の風」の方が本領発揮かもしれない。
…と、あんまり「5月の風」を煽(あお)ると、価格競争が激しくなりそうなので(苦笑)やめておくが…。
僕が中古で購入した時は本体価格\1,206円(2020年3月29日注文)だったが、本来の定価は\971円(+消費税\29円で千円丁度)である。当時は消費税は3%だったから、僕が買った時の8%に換算するとしても\1,048円。今なら10%だから\1,068円となろうか。
2020/06/20(土)現在では在庫がないようだが、在庫があったとしても、上記の価格設定は意識しておきたい。レンタルアップの品に定価以上の価格をつけるような悪徳(と敢えて言いたいが)商者とは取引すべきではないだろう。いやまぁ、レンタルアップでない美品だとしたって、定価以上で買うべきでは無かったかも知れないが…。
東芝EMIももう無くなってしまったので、当音源の再発売は難しいのかもしれないが、引き継いだはずのユニバーサルさんには頑張ってもらいたいところだ。